グローバル化の進展と不動産市場における庭園・邸宅ビジネスの可能性について

【論文ファイル】

 

 

グローバル化の進展と不動産市場における庭園・邸宅ビジネスの可能性について(PDF:0.98MB)

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【タイトル】

グローバル化の進展と不動産市場における庭園・邸宅ビジネスの可能性について

 

【タイトル(英)】

A monograph on the possible growth of real estate market of high quality Japanese residences with Japanese gardens regarding the globalization.

 

【著者】川井 徳子 /  Noriko KAWAI

 

【アイテムタイプ】会誌 / Article


 

【抄録】

現在、訪日外国人観光客が年々拡大している。また、官民一体で取り組まれたキャンペーンから「和食」がユネスコの無形文化遺産として国際的に認められた。これらの例からは国際社会における日本文化の注目度が高まっている、あるいは高めうることを示すと考えられる。
日本庭園、あるいは日本庭園を含む邸宅や町並み、「和の建築と庭園の技術」についても、同様に国際社会に開かれていくこと、すなわち、グローバリゼーションによりその価値が高まり、継承の意義と実現性が高まることが十分期待できると私は考えている。
本稿の目的はグローバリゼーションの中で「和の建築と庭園の技術」の価値の向上と継承のためにどのような取組を行うことが重要か、これまでの事例と共に得られたヒントとグローバリゼーションの意味を紹介し、将来の技術を支える社会的基盤についての理解を得て、庭園と庭園にかかる技術の向上と継承のこころみを着実かつ実り多いものに繋げることである。
決して多くはない経験ではあるが、今後の庭園邸宅ビジネスに関し、グローバル化と国内市場の可能性について考察してみたい。また、庭園の市場化に成功した場合に、造園技術に関しての可能性や、この分野の成功に必要な環境整備を考えてみたいと思う。

 


 

【雑誌名】造園技術報告集9(2017)/ Technical reports of landscape architecture 

【出版社】公益社団法人 日本造園学会 / Japanese Institute of Landscape Architecture