私と東北の出会いは、あの2011年。
突然日本を襲った未曾有の地震、大津波。
発災以降「自分に何ができるか?」と毎日自らに問いかけ続ける日々。仲間を募り、つてを頼って岩手に入ったのは2011年5月のことでした。
壮絶ながれきの中で様々な出会いが
立ち上がろうと必死な被災者とそれを懸命に支える支援者の姿が、私を奮い立たせました。
中でも、岩手内陸から毎週沿岸被災各地に出向いて炊き出しや応援LIVEを行っていた「復興食堂チーム」との出会いが強烈でした。すぐさまその年の夏、7月「東京代官山」、8月「京の七夕」、翌年は「奈良食祭」に、「復興食堂」を招き、私の持っている奈良、京都、東京のネットワークを総動員して「復興食堂」の被災地以外での活動を全力で応援しました。
「なにかしなければ」「何かできるはず」 必死に考え、やみくもに動き回りました。
まずは復興屋台村からスタート
スタートは真冬でした。
100社以上の津波でお店や販路を失った方々に売り場とお客さまを用意することができ「思いが大きな形に」なりました。
「BtoB事業モデル」にチャレンジ
大阪駅にほど近いビルに、アンテナショップと商談cafeを立ち上げました。BtoBへのステップアップです。
百貨店や飲食チェーン、商社のバイヤーさんと連日お会いして、東北を売り込み続けました。
「大阪の企業数十社に会い続ける、チャレンジ!!」の1年でした。
エキナカ固定店舗でファンづくりに着手
大阪駅エキナカに、セレクトショップとカウンターバルを開店。
店名の「Kaleidoscope」は万華鏡という意味。キラキラと輝き始めた「東北」を集めたお店にしたかったんです。
メニューもデザインも店名も、全て自分でモチーフをつくりました。
今や関西・四国・九州の百貨店のお客さまが心待ちにする、大人気コンテンツに。
チャレンジがニュースになり、お客さまもエリアも大きく拡がりました
2016年からは東北の蔵元・地酒文化と東北の食をテーマとした「継続型CSVモデル」に進化しました。
関西・九州・四国の百貨店を中心に年間150日以上の催事を展開。
超人気コンテンツとして各地に3,000人近い固定客も育ち、企業へのマルシェ出店も10企業以上で反復・継続中。熊本地震をきっかけに九州との繋がりも生まれました。
そして四国にも。
奈良、大阪、関西から一気に広がった人と人の絆。
私の中の新たな歴史となり、このステージでグループの若手も大きく成長しました。
さあ、次はどんな出会いが待っているのか、常に真正面から向き合っていきます。