ノブレスグループが展開するホテルや宿泊施設は合計6拠点です。
それぞれ異なる個性や顧客のタイプを持つのですが、私はずっと「ノブレスグループの各ホテルの朝食に共通のポリシーを持ちたい」と考えていました。
ホテルに宿泊した翌朝にお客さまに提供するサービスが朝食です。
おいしいこと、安全な食材を使っていること、コストパフォーマンスが高いことはもちろんのこと、宿泊されるお客さまの家族である私たちが、どのような気持ちで朝食を提供するのか、家族が1日をスタートするのにどんなメニューがあったらいいのか、丁寧に考えたサービスを提供することがノブレスグループの個性であると考えたからです。
お母さんが子どもに毎日作る朝食の温かいメニュー。「いってらっしゃい!」と背中を押す言葉。自分の家にいるような匂い。
この空気感を私たちのホテルでも再現できたら、お客さまにもっと満足いただけるのではないかという発想で「朝食ポリシー」の企画をスタートしました。
モデルとなるホテルは大阪市のホテル関西を選びました。
大阪万博の頃にオープンした、老舗ビジネスホテルのホテル関西が民事再生申請をしたのが2005年。
ノブレスグループが事業再生してから約5年が経ちますが、アジアからの観光客を中心にリーズナブルで交通アクセスのいいビジネスホテルとして活気を取り戻しています。
今後もアジアからの長期滞在の顧客の需要が中心となるこのホテルをモデルとして、グローバルな「朝食ポリシー」を検討することにしました。
メニュー検討会議や試食会にはグループ内全ホテルの支配人と料理長が参加。もちろん、私やスタッフの女性陣も顧客の立場となって活発な意見交換を行いました。
11月よりスタートした「朝食ポリシー」のメニューコンセプトは「厳選された食材とこだわりのスパイスを使用し、素材の良さを最大限に引き出すオリエンタルな朝食」。
世界各国、日本全国からお越しになられるお客さまにご満足いただくために、ホテルの朝食ではなかなか味わえないフォー(ベトナム料理)やパッタイ(タイ料理)に始まり、これからの季節にぴったりな「キムチ鍋」から定番の和総菜まで、多彩なメニューと見た目の華やかさを日替わりでご提供することになりました。
レストランには世界各国のスパイスコーナーもセットしています。
その他「月曜限定 朝からステーキ」や「朝からビール」などの遊び心ある企画にもトライ。
ソーシャルメディアでの顧客の反応や評価を確認しながら、ノブレスグループのホテルサービスの個性として完成できるよう、スタッフと共に楽しく試行錯誤していきます。