昨夜、ノーベル経済学賞を受賞しているスティグリッツ教授が、自らツィートしたのが「ユーロ」というタイトルの資料です。
ユーロは
・人為的に作られた、ヨーロッパ全体の共同プロジェクト
・ユーロは高くつく(経済学的には効率的でない、よくない仕組み)
・危機が叫ばれた国、例えばギリシャ等で起きたことは大恐慌より酷い経済収縮
・未だにデフレに直面している国がある
・ユーロの仕組みを維持するためにはルールを作り直すくらいの改革が必要だ
という強い警告を出しています。
万が一ユーロという通貨制度が崩壊したら、リーマンショック処の騒ぎではないでしょう。ちなみに日本は、リーマンショックで8%GDPが縮小しました。12人に1人が社会から消えたのと同じ状況です。
スティグリッツ教授が、一か月以上も前の内容をこのタイミングで発表したのは、ユーロを発行するECBのドラギ総裁やラウテンシュレーガー専務理事などが、QA(現在の大規模緩和)の出口について話を始めているからでしょう。
「何を間抜けた話をしている?緩和解除どころではなく、もっと抜本的な対策をうたないと、ほんとに大きな危機がくるぞ」という警告ではないかと思います。